こんにちは!川崎市認可小規模保育施設「幸ぷらむ保育園・相澤保育室」です。
7月も後半に差し掛かり、お子さまの夏風邪も心配な季節になってきました。今回は、最近世間でも流行り始めている「手足口病」について、症状や原因、対策をまとめてみました。ぜひご参考になさってください。
手足口病とは?
手足口病は、7月に感染のピークを迎えるウィルス性の感染症です。子どもから大人まで感染の恐れがありますが、感染者の8割が5歳未満の小児であることから、保育の現場でも特に注意を払っている病気です。梅雨から夏にかけて小児がかかりやすいという特徴をもつ「ヘルパンギーナ」や「咽頭結膜熱(プール熱)」と併せて、子どもの3大夏風邪と呼ばれています。
手足口病の症状
手足口病の潜伏期間は3~6日。主な症状としては、口の中の粘膜・手のひら・足の裏・足の甲などに、水疱性の発疹が現れ、場合によっては発熱も伴います。水疱は多少のかゆみを伴いますが、1週間程度で治癒します。症状によっては爪がはがれてしまうこともありますが、すぐに新しい爪が生えてきますので、大事には至りません。
手足口病は、口腔内に発疹ができてしまうため、特に小児の場合は食事や水分の摂取を嫌がってしまうケースがあります。痛がったり、辛そうにしている子どもを見るとつい後ろめたくなってしまいますが、飲食を控えさせてしまうと脱水症状を起こしてしまう恐れも。泣いているお子さまに飲食をさせるのは大変だと思いますが、頑張ってしっかり飲食をさせてあげてくださいね!
手足口病の原因
手足口病は「エンテロウイルス」と「コクサッキーウイルス」という複数のウィルスからなる感染症です。複数のウィルスから発症するため、何度も発症する恐れがあります。このウィルスは「ノンエンベロープウイルス」と呼ばれるもので、熱やアルコールに強いという特徴を持ったやっかいものです。エンベロープとは、ウィルスの外側にできる脂肪やタンパク質でできた膜のことで、通常はアルコールなどがこの膜を破壊し、ウィルスにダメージを与えてくれるため、脆く対策のしやすいウィルスです。
反面、ノンエンベロープウィルスにはこの膜がなく、アルコールによる除菌が効きづらいという特徴があります。そのため、通常の風邪対策などでは対応しきれず、感染拡大してしまうのです。
手足口病の対策
手足口病は、ウィルスの生存能力の強さに加え、飛沫や接触などで感染してしまう病気です。ご家庭でも以下の対策が有効ですので、ぜひ参考になさってみてください。
手洗い・うがい・消毒をする!
手足口病のウィルスは接触でも感染をします。外出をした際にはしっかりと手洗いうがいをしましょう!家庭内でよく手の触れる箇所を消毒をするのも有効です。
マスクをして感染を予防!
手足口病のウィルスはくしゃみや咳などの飛沫からも感染します。マスク着用は飛沫感染を防ぐために非常に有効な手段です。手足口病は大人でも感染する病気ですので、お子さまが手足口病にかかってしまった場合は、極力マスクをして過ごすようにして、家庭内での感染を防ぎましょう。
手足口病にかかってしまったら?
手足口病の特効薬は残念ながらありませんので、症状に対する対処療法をすることになります。
特にやっかいなのが、口腔内の発疹です。どうしても痛くて飲食が困難になってしまうので、鎮痛薬の摂取やお医者さんから処方された軟膏などを塗ってあげ、お子さまが飲食できるようにお手伝いをしてあげてください。
水分不足による脱水症状が懸念されますが、ジュースなどの刺激が強い飲み物は避け、麦茶や牛乳など、少し冷たいのどごしのいい飲料を与えてあげましょう。
食事も刺激が少なく、あまり噛めずに食べられるものにしましょう。うどんやおかゆ、豆腐のようなものがよいと思います。症状は一般的に1週間もあれば落ち着きますので、食べやすいものを与えてあげましょう。
雨も上がり、保育園でもプール遊びやお散歩など、楽しいイベントが盛りだくさんの夏が近づいてきました。お子さまの健康を守りつつ、楽しくいろいろな経験ができるよう、当園も頑張って保育をしていきます!
以上、手足口病の対策でした!最後までお読みいただき、ありがとうございます。